OCRシートやマークシート作成のポイント
テンプレートを変更してみよう(『EZ-Entry』/『EZアンケート』)
ここでは、実務で使用するシートを、効率的に作成するためのポイントについて説明します。
プログラムのセットアップを行うと、テンプレート(定義ファイルのサンプル)がインストールされます。
(テンプレートは、プログラムのフォルダの下の“\teigi”というサブフォルダに保存されています)
テンプレートの様式を選択する場合は、「シート選択①」を押してください。
ファイルを選択するダイアログを表示します。
そこで該当するテンプレートを右クリックし、複製(コピー&貼り付け)します。
独自のファイル名にしておくと、プログラムを再インストールした際も上書きされません。
名前の変更ができたら、そのテンプレートをクリックし、ダイアログで選択します。
シートの様式に関する情報(編集内容)は、全て、このテンプレート(定義ファイル)に書き込まれます。
(注:読み取られた内容が書き込まれるわけではありません)
操作に迷ったり、エラーが出るという場合は、この定義ファイルをメールに添付し、当社までお送りください。
当社において、状況を再現できれば、速やかに問題を解決できます。
また、作成した定義ファイルは、バックアップを取っておいてください。
OCRシート定義(メインメニュー)
最初は、「シート定義②」で、様式の基本的な体裁を定義します。
<ガイドライン>
「ガイドライン」の設定を行うと、記入欄等を、迅速に等間隔で並べることができます。
たとえば、「ガイドライン」を、[横:2/縦:8]に設定すると、シート設計画面に、横(X)方向に2mm、縦(Y)方向に8mm、のラインを表示します。
記入欄等をマウスでドラッグして、そのライン上に移動すると自動整列します。
任意の位置に配置する場合は、シート設計画面で「スナップ」をオフにします。
<出力データベース名>
読み取られた内容を出力するデータベースの名前を設定します。
データを保存しておく場合は、内容を判別できるような名前にすると管理しやすくなります。
また、複数のシート(定義ファイル)を切り替えて(同時に)使用する場合は、フォルダ名が同じだと、切り取りイメージ(記述欄など)がごっちゃになってしまいます。
その場合は、フォルダ名(\dataの部分)を、ユニークな名前に変更してください。
OCRシート設計(メインメニュー)
シートの様式の変更を行う場合は、「シート設計③」をクリックします。
定義されているシートの様式が画面に表示されます。
「編集④」を押すと、フォーマット編集モードに切り替わります。
画面には、黄色のガイドラインが現れます。
<チェック欄(マーク欄)の編集>
マーク欄の上で、右クリックして、「チェック欄編集」をクリックします。
チェック欄(マーク欄)の内容を定義する画面を表示します。
たとえば、マーク欄を、5肢にしてみます。
「チェック数」を“5”、「選択肢の内容」を“ABCDE”に、そして、「空き」を“6”にします。
(「空き」は、マークとマークの間隔です)
複数回答を許可する場合は、「最大」に、その最大数を設定します。
「しきい値」の値を下げると薄いマークも認識されやすくなります。
しかし、その分、消し屑などのノイズの影響も受けやすくなります。
(通常は初期設定の値“10”で大丈夫です)
設定できたら画面左上のアイコン(閉じる)を押します。
すると、編集画面のマーク欄が5肢に変わります。
<記入例では>
マーク欄の記入例の上で、右クリックして、「チェック欄編集」をクリックします。
記入例は、認識の対象から外す必要があります。
認識させないマーク欄には、「しきい値」に“-1”を設定します。
取得する内容に、下記の文字(半角キャラクタ)を設定してください。
良い例は“*”アスタリスク、悪い例は“・”中黒、“-”マイナス、“|”縦棒、“X”大文字エックス、“レ”カタカナのレを設定してください。
<チェック欄(マーク欄)の追加>
画面の余白の上で、右クリックして、「チェック欄作成」をクリックしてください。
「項目名」や「チェック数」、「横幅」「空き」「選択肢の内容」などの属性の設定を行います。
設定できたら画面左上のアイコン(閉じる)を押します。
<テキスト項目の編集>
テキスト項目は、タイトルや説明文、枠など、データ化の対象にならない項目です。
「質問」の上で、右クリックして、「テキスト項目編集」を選択してください。
テキスト項目の内容を定義する画面を表示します。
「質問」は、前述の「チェック欄編集」」「タイトル(質問)」として作成することも可能ですが、ここでは、「質問」を、「テキスト項目」として作成しています。
(その方が、配置の自由度は高まります)
「文字数⑤」を設定すると、長い「質問」の場合は、改行されて複数行になります。
(設定は、全角の文字数で行います)
<「囲み枠」の編集>
ここでは、「囲み枠」は、最上部だけ定義して、後は複製表示する設定にしています。
そのため、編集モードでは、2行目以下の「囲み枠」は画面に表示されません。
編集する場合は、「囲み枠」の上で、右クリックして、「テキスト項目編集」を選択します。
(「質問」と同じように、「テキスト項目編集」で定義します)
「横幅⑥」と「高さ⑦」を設定し、【枠の種類】の“実線”にチェックします。
設定できたら画面左上のアイコン(閉じる)を押します。
今度は、「囲み枠」の上で、右クリックして、「繰り返し項目」を選択してください。
「開始番号」を“1”、「個数」を“12”に設定します。
設定できたら画面左上のアイコン(閉じる)を押します。
「囲み枠」は、編集モードを終了した時点で全て表示します。
<裏面に切り替える>
このシートでは、裏面にもマーク欄が設けられています。
(シートの両面を同時に読み取る設定になってしまいます)
裏面の読み取りも行う場合は、ボタン⑧を押して、“ADF両面”を選択します。
ラジオボタン⑨が表示されますので、それで、表面・裏面を切り替えることができます。
<記述欄の切り取り>
裏面の最下部には、記述欄が設けられています。
編集モードにすると、切り取る部分が緑色の矩形枠で表示されます。
このような枠を作成する場合は、切り取りたい部分をマウスでドラッグします。
ボタンが表示されますので、「切り取り」ボタンを押します。
スキャニングの際に、この部分が切り取られて、ディスクに保存されます。
この切り取り枠を削除する場合は、削除する枠(線上)をクリックします。
線の色が、赤に変わりますので、「Delete」を押します。
ここで切り取られたイメージは、メインメニューの「印刷」(記述欄一覧)で印刷できます。
<表面の項目を裏面に>
マーク欄やテキスト項目など、表面の項目を裏面に移動したい場合(またはその逆)は、「項目移動⑩」を押します。
項目名を一覧表示しますので、移動する項目にチェックし、実行アイコンを押します。