感染・重症化しやすい人

新型コロナに感染・重症化しやすい人

 基本的に、若い人は免疫力も強く、感染症は重症化しにくいですが...
 新型コロナは、感染の入り口が、インフルエンザウイルスとは異なっています。
 インフルエンザウイルスは鼻やのどなど呼吸器に感染します。
 新型コロナは、呼吸器だけでなく、目や舌や腸の細胞にも感染し、血管にも侵入してきます。
 そのため、舌の味蕾に感染すると味を感じなくなるわけです。
 その際に、私たちの身体のACE2という酵素にくっついて(受容体として)侵入してきます。
 (2003年に流行したSARSコロナウイルスと同様)
 ACE2というのは、体内にできた炎症を修復しようと増えてくる酵素です。

 私たちは、日々、ストレスを受けながら生活しています。
 そういった中では、血管が収縮して全身の血の巡りが悪くなります。
 そんな状態(虚血状態)が続くと身体のあらゆる組織に炎症が起こってきます。
 それでも、人は、やすやすと病気にはなりません。

 それは、そんな炎症も、睡眠中に修復されるからです。
 でも、問題なのは睡眠不足です。
 十分な睡眠が取れないと、炎症が治りきらないうちに朝を迎えることになります。
 そんな状態が続くと、炎症もだんだんと大きくなり、病気として表れてきます。
 皮膚にできれば、湿疹や皮膚炎です。
 気管支にできれば喘息、腸にできれば潰瘍性大腸炎、動脈内にできれば動脈硬化や高血圧、心筋梗塞、脳梗塞など...
 脳内にできれば、うつ病というようにです。

 ACE2というのは、こうした炎症反応を抑えようと増えてくる酵素です。
 つまり、過大なストレスや睡眠不足が続いたり、慢性疾患をもっている人は、ACE2が増えてくるのです。
 そのACE2が増えることで、ウイルスも侵入しやすくなります。
 したがって、ウイルスの感染を防ぐのに、最も大事なのは、十分な睡眠を取るということになります。

 とはいっても、眠れないからといって、睡眠薬の使用は禁忌です。
 (精神安定剤も同じ)
 睡眠薬で眠くなるというのは、脳の機能が低下させられるからです。
 それにより、免疫力も低下することになり、ウイルスを抑えられなくなります。
 また、依存症になったらやめるのが大変です。
 睡眠薬の依存は、感染症だけでなく、うつ病やがんなども増やします。
 そもそも、外因で、内因(精妙な生命システム)を都合良くコントロールすることはできません。

なぜ持病のある人が重症化するのか

 慢性疾患をもっている人が、感染(重篤化)しやすいのは、その疾患が影響しているだけではありません。
 使用している薬剤が大きな影響を与えています。
 減らせる薬剤は、なるべく減らしたほうが、リスクも減らせるわけです。

 高血圧に使用する降圧剤のARBやACE阻害剤(アンジオテンシン系)は、さらにACE2を増やします。
 カルシウム拮抗剤やARBは、免疫力も抑制してしまいます。
 糖尿病に使用するアクトスも同様にACE2を増やします。

 ステロイドなどの免疫抑制剤や抗がん剤も免疫力を抑制してしまいます。
 アトピー性皮膚炎の人は、プロトピック軟膏が使われていることもあります。
 これは、腎臓移植などの拒絶反応を抑える目的で開発されたもので作用が強烈です。
 その分、ガン化した細胞を排除できなくなるなど、副作用も強烈です。
 しかし、ステロイドに依存する体質になっている人は、すぐにやめることはできません。

 コレステロール低下剤も免疫力を抑制します。
 特に危険なのは、スタチン剤です。
 コレステロールが作られる前の段階で、身体にとって重要な物質ができにくくします。
 コレステロールは、私たちの筋肉や血管・内蔵など、あらゆる組織を作るための材料になります。
 そのため、不足すると、身体の組織がもろくなります。
 また、神経細胞も正常に働かなくなり、免疫力が鈍り、ウイルスやガン化した細胞を排除できなくなります。
 身体の炎症も治りにくくなります。
 そのため、コレステロール値が高い人の方が長生きで元気です。(220~280)
 コレステロール低下剤は、心筋梗塞の危険因子があるような人は、必要かも知れませんが、それ以外の人は、かえって寿命を縮めてしまいます。
 コレステロール低下剤は、すぐにやめても危険性はありません。