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持続的農業の推進とゴミの削減に向けて

「量り売り」で食を守りゴミを減らす

 今、大気汚染や土壌汚染、海洋汚染(マイクロプラスチック)など、ゴミによる環境破壊が深刻です。
 特に日本は、世界一の大量廃棄の国と言われています。
 その原因のひとつに過剰包装があげられます。
 ゴミ問題を解決するには、発生源を絶っていくしかありません。
 その切り札となるのが「量り売り」です。

  

 「量り売り」というのは、お客さん自身で欲しい分だけ「はかり」に乗せ計量し、精算するというものです。
 このような形態は、フランスのマルシェや欧米のオーガニックスーパーでは一般的です。
 この方法では、自分が欲しい分だけ買えるので食材の無駄がでません。
 そして、包装の袋やパックなども不要になり、ゴミも大幅に削減できます。

 もし、「量り売り」が実現すれば、生産者も大いに助かります。
 野菜を収穫してから、選別したり袋詰めしたりする作業は重労働です。
 収穫コンテナのまま直売所などに納品できれば、こうした手間も省けます。
 現実に、農家は後継ぎが現れず、人手不足で廃業も余儀なくされています。

 農業も、今のような画一的・硬直的な形のままでは破たんを免れることはできません。
 持続のためには、未来を見すえ、農業形態も柔軟に変化させていかなければなりません。
 では、どんなビジョンを描けば良いのかです。
 そこを、明確にしない限りリードすべき方向性が定まりません。
 そこで、ここでは、目指すべき農園の未来像について探っていきたいと思います。

「量り売り」のためのシステム

 実際に、「量り売り」をしたいと思っても...
 そのつど手作業で計量して精算していたのでは手間がかかります。
 そのため、マルシェなどでは、セルフ形式になっているわけですが...
 でも、セルフレジの導入となると、多大なコストがかかってきます。

 そこで、当社では、パソコンベースのシステムを開発しました。
 タブレット型パソコンに、計量器やレシートプリンターなどをつないで使用します。
 とはいっても、こうしたシステムを構築するには、ある程度の知識が必要になります。
 パソコンにソフトをインストールしたり、機器をつないで設定したり...
 それでは、パソコンに不慣れな方では、導入のハードルが高すぎます。
 そこで、当システムでは、レンタル形式で利用できるようにしました。
 レンタルであれば、初期投資も少なく気軽に試せます。
 また、システムに不具合が生じたとしても、パソコン本体を交換すれば済みます。
 ただし、商取引に使用する「台はかり」は、その使用地区の検定が必要です。
 したがって、「台はかり」は、お客様側で、ご購入いただく必要があります。

<パソコンに接続できる「台はかり」>
 このシステムでは、「台はかり」は下記の機種を使用することができます。
 別途、パソコンとの接続のためのオプションが必要です。

 電子台はかり:FG-30KBM-K (ひょう量 30kg)
 オプション :RS-232CインターフェイスRS-232Cケーブル

 『セルフレジ量り売り』操作の手順

<システムの評価用の機器貸し出しについて>
 こうしたシステムは、実際に使ってみないことには操作性や導入効果など分かりません。
 そこで、システムの評価用として、「台はかり」を含むハード&ソフト一式の貸し出しを行っています。
 貸出期間は、1週間(無料)です。

 システム構成は、下記のようなものです。
 @タブレットパソコン(Windows 10)
 A電子台はかり:FG-30KBM-K
 Bサーマルレシートプリンター
 Cキーボード (管理者用)
 Dマウス (管理者用)
 ○感熱ロールペーパー(レシート用紙) 1巻
 ○USBメモリ

  

<商品イメージ作成手順>
 画面の商品ボタンに表示する写真は、デジカメやスマホで作成できます。
 写真ファイルは、下記の形式であれば使用可能です。
 JPEG (ジェーペグ)・TIFF (ティフ)・BMP (Windowsビットマップ)
 タッチパネルの商品ボタンのサイズは、「縦400×横300」ピクセルです。
 撮影時の画質は、VGA(640×480)で十分です。
 商品ボタンは縦長ですので、縦長の写真になるように撮影します。
 (デジカメの場合は、カメラを90度時計回りに回転させて撮影します)
 画質や向きは、システムの方で「縦400×横300」に自動で変換されます。
 撮影できたら写真ファイルをタブレットに取り込み、商品名や単価、並び順などを設定します。
  

<レンタル費用(上記のシステム構成)>
 月払い 9,000円(スポット)
 年払い 72,000円(6,000円/月額換算)
 (サポートおよびメンテナンスも含む)

 クラウドサービスではありませんので、ネットに接続することなく、パソコン単体でご利用いただけます。
 そのため、通信料などの費用もかかりません。

 『セルフレジ量り売り』を試してみたい方は

なぜ「量り売り」なのか?

「大きな経済圏」で農業は

 今の農産物のほとんどは、大きな経済圏で流通しています。
 そんな中では、安く大量に生産して、売りさばいていかないと利益がでません。
 そのため、少しでも手間を減らそうと農薬が用いられることになります。
 そして、少しでも収量を上げようと窒素肥料も投入されることになります。

 こうした市場原理のもとでは、肝心の商品の品質は低下してしまいます。
 たとえば、多肥栽培による硝酸態窒素の問題です。
 多くの肥料を与えられた野菜は、どうしても硝酸態窒素濃度の値が上がってしまいます。
 海外(EUなど)では、この硝酸態窒素の基準値も定められています。
 したがって、日本の葉物野菜などは、輸出できないといわれています。
 (「緑の濃い野菜は危険」と言われている所以です)

  

 また、市場では、規格化された野菜しか扱ってもらえません。
 見た目がきれいで、サイズや形が揃い、長距離輸送にも耐えられるような...
 そのため、生産者は、流通用に品種改良された種を使わざるをえません。
 そんな種は、栽培される土地で生まれ育ったものではありません。
 (今では、9割以上の種が海外で生産されています)
 したがって、適地適作ができません。
 つまり、種が土地に合っていないので育ちが良くないのです。
 したがって、どうしても、肥料や農薬に頼らざるをえません。

 それにより、土壌が汚染され生態系が壊されていきます。
 そんな土壌では連作障害も起こります。
 土壌は、私たちの身体でいえば腸です。
 薬剤で腸内細菌が殺されるのと同じ状況です。
 そのため、野菜の免疫力も落ちて、病気や食害も避けられなくなります。
 それで、ますます殺虫剤や殺菌剤、除草剤に頼らざるをえなくなります。
 そんな農薬も、使っているうちに効かなくなってきます。
 病原菌や害虫・雑草のほうも耐性を獲得し始めるのです。
 (私たちの身体における耐性菌や耐性ウイルスによる感染症と同じです)
 そのため、さらに、農薬への依存が高まるという悪循環に陥っていきます。
 こうして、土壌の生き物(虫や微生物・雑草など)も死に絶え...
 土中の有機物(腐植)も無くなり砂漠化が進んでいくのです。

 そして、肝心の種を採取する農家が無くなりました。
 採種をやめてしまうと、当然、その野菜(種)は途絶えてしまいます。
 途絶えてしまった野菜(種)は、二度と復活することができません。
 種は、人類にとっての貴重な遺伝資源です。
 新しい品種の育成には多様な原種(DNA)が必要です。
 現実に、各地域で、古来から受け継がれてきた野菜(種)の多くが絶滅しています。

  

 また、撒かれた肥料の半分以上は、亜酸化窒素に変わり拡散していきます。
 亜酸化窒素ガスは、二酸化炭素の約300倍の温室効果を持ち、温暖化を促進すると言われています。
 こうした対症療法(目先の利益追求)のツケ(副作用)がたまり、いずれ精算しなければならない時が訪れます。

 なぜ、こういった状況に陥っていくのかです。
 それは、生産者と消費者との間に、大きな隔たりがあるからです。
 これでは、お互いの思いを理解し合うことなどできません。
 いくら生産者が環境に配慮し、健康的な野菜を栽培しても消費者には見えません。
 したがって、消費者は、どうしても安い方を選ぶことになります。
 そして、見た目がきれいな方を...

 こうした流れは、変えることができません。
 大きな経済圏は、そういう仕組みになっているのですから...
 したがって、教科書的な議論を続けても(個々の現象面を対症療法的に扱うだけでは)、根本解決には向かわないわけです。

「小さな経済圏」で食を守る

 では、どうやって、食(農業)を守っていけば良いのかです。
 端的に言うと、消費者にとっても生産者にとっても良い、そして、環境にも良い(負荷をかけない)...
 というもの(農業)に変えていかなければなりません。
 そのためには、生産者と消費者との間にある隔たりを無くし、消費者が生産に関わっていくという形にしていかなければなりません。
 つまり、その生産者の考え方に賛同する消費者が農を支えていくのです。
 たとえば、その農園の野菜を消費することで支えることができます。
 SNSなどで情報を発信したりもできます。
 体験イベントなどを通じて、消費者が生産を手伝うこともできます。
 料理教室や試食会、ワークショップなどで盛り上げていくこともできます。

 このように、消費者主導で農を支援していくのです。
 それにより、安全・安心は、確実に担保されることになります。
 完全セルフ形態での野菜の供給も可能になります。
 お客さんは、自分で欲しい野菜を収穫し、それを「はかり」に乗せ、精算すればよいわけです。

 もし、「量り売り」という文化がよみがえれば...農業の形態は根本的に変わります。
 種そのものから見直すことができるからです。
 あえて、雄性不念の(種ができない)F1種(規格野菜)を選ぶ必要もなくなります。
 「量り売り」では、形や大きさなどをそろえてパック詰めする必要は無いのですから...

 個性あふれる伝統野菜や在来種、エアルーム野菜なども扱えることになります。
 効率化より付加価値(品質や鮮度など)重視です。
 これら固定種野菜では、自家採種が基本です。
 育てた野菜から種を取って、翌年その種から育てられるのです。
 それにより、未来に種を継承していくことも可能になります。
 つまり、真の(種から)地産地消・適地適作が可能になるわけです。

  エアルームトマト

 適地適作であれば、施肥の必要はありません。
 無施肥で、土壌を清浄化・健全化できれば、野菜も食害に遭ったり病気になったりしません。
 したがって、農薬も必要無くなります。
 無施肥・無農薬であれば、土壌や川や海、大気の汚染なども防げます。
 環境にも負荷がかからず、生態系も守れます。
 そして、省エネで、低コストです。
 野菜の付加価値も高まります。
 このように、種から見直すことで、初めて持続可能な農業が実現するわけです。

 このように、人と人とのつながりが意識の変革をもたらし、様々な価値を生み出していきます。
 そんな中で初めて、消費者にも生産者にも良い、そして環境にも優しい持続可能な農業の実現が可能になります。
 それによって、農園の役割も大きく変わっていきます。
 環境保全型農業は、農園を生き物の楽園に変えます。
 そして、農園は、単なる食料生産基地ではなく、楽しみや癒やし、学びの場に変わっていくのです。

  訪花昆虫

学びの場としての農園へ

 今の子供たちにとって、自然は遠い存在です。
 都会では、野山を駆け回って遊んだり、虫を捕ったりもできません。
 リアルな世界での実体験(遊び)の機会が乏しいわけです。
 日々の生活は、ただ与えられるものを、ひたすらインプットするだけです。
 そして、価値観を押しつけられ、型にはめられ、好奇心や感受性などの芽も摘まれていきます。

 そんな中では、事実に沿って思考(判断)する力も育まれません。
 そして、人格形成にも大きな影響を与えてしまいます。
 自尊感情も育まれず、他人を尊重するという感情も希薄になっていくわけです。
 それが、様々な問題行動につながっていきます。

 体験の乏しい子供たちは、疑うことを知りません。
 観念(形式)の世界を事実だと誤認し、そこから抜け出せないわけです。
 そのため、容易に操られてしまうことになります。
 誰かに利用されたり、宣伝を鵜呑みにしたり、占いにはまったり、迷信を信じたり...
 そして、深刻なのは、スマホやゲームなどへの依存です。
 メーカーは、あらゆるテクニックを駆使して心の奥底に入り込んできます。
 自己を喪失した子供たちは、容易に心を乗っ取られることになります。
 そんな中で、子どもたちは、自らを、いかにして証(あかし)していけば良いのかです。

 人類は、自然からどんどん乖離し、形式化した社会、化学物質、人工物に埋もれていきます。
 そんな中で、貴重な存在になってくるのが自然を実体験できる農園です。
 子供たちは、自然の中での遊びを通して多くを学んでいきます。
 草花や昆虫など、多種多様な生き物たちが、子供たちの好奇心を刺激してくれます。
 子供たちは、なぜ、どうして、を突き詰め、探究心も培われていきます。
 自然は、不思議や感動もいっぱいで、豊かな感性も磨かれていきます。
 そして、自然は、子供たちに内在する生きる力を引き出してくれます。

 子どもたちが大人になる頃は...私たちの想像をはるかに超えた世の中になっていることでしょう。
 そのもとには、AI(人工知能)やVR(仮想現実)などの技術の進歩があります。
 そういった環境が、私たち自身(脳など)にも大きな影響を与えていくことになります。
 教育の内容や方法も、来たるべき社会に向けて改革していかなければなりません。
 そんな中で、農園の役割も大きく変わっていくのです。

  


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